オーストラリアでの生活
ここ、オーストラリアでの生活も、もう3年が経過した。
その間に何をしていたのか思い起こして見ると
カウンセリングをポツリポツリと受けたり、
コーチングを受けたり、
妊娠できる体づくりと食生活を見直したり…。
他には、この土地のワイルドフラワーに魅了され、
毎日のように公園に通ったり、
それが嵩じて、フラワーエッセンスという学びに出会った。
そして、子供を授かり出産、子育て…。
今、こうして改めて振り返って見ると、
自分の心と体を見つめるための時間を作ったことによって、
出産という大きな変化とゴールが訪れたように思う。
それと同時に海外での出産、子育てがスタートした。
初めの頃は毎日どうすれば良いか分からず戸惑い、
言語の厚い壁に苦しんだ。
体験したことのない心と体の変化についていけず
この苦しみを抱えながら
それでも休みなく走り続けなくてはならない子育て。
パートナーにも理解をしてもらえぬ辛さ。
私はどん底の孤独を感じ、
何度も心を殺されたような気分を味わった。
子供を産んだことを何度も悔いたこともあった。
母性なるものが全く育っていない私に、
子育ては無理だったのではないかと
子供を産んだ自分を責めた。
そんな悲観的な毎日が続いていた。
それでも、この景色が私をいつも慰めてくれていた。
この景色は私の喜怒哀楽を
いつも分け隔てることなく、
ただただ静かに受け止めてくれるようだった。
子育ての辛さで息が詰まりそうで
何度も何度も逃げ出したくなって
子供が寝静まった頃に、よく夜中に一人で散歩した。
旦那と何度も喧嘩した時も
誰にも言えず、一人で泣きながら
この景色と時間を共にした。
この景色は何も言わない。
でも、ただ優しく寄り添ってくれていた。
今は毎日、子供を連れてここを散歩していると
いつも必ず誰かが子供を見て立ち止まり
関心を示してくれたり、声をかけてくれる。
また毎日すれ違う子連れのママとも知り合いになり、
簡単に挨拶するようにもなった。
とても温かい場所だと感じている。
この雄大な景色のスペースがあったことで
私は救われたと思っている。
いつか私もこんな色んな感情を
まるごと受け入れてくれるようなスペースを作りたい。
そんなことをぼんやりと考えている。