子育て、インナーチャイルド育て

海外での子育て&私の産後うつ記録

語学習得に重要な私のOSとは?

毎週土曜日の週1回、

私は今、英語の授業に通っている。

この日は唯一、私と子供とが切り離され

しばし別の自分を取り戻せる大切な時間。

 

しかし、昨年の妊娠中から通っているのだが

正直、あまり上達しない。

 

特にスピーキングとヒアリングは大の苦手…。

それぞれの国の人たちが話す

アクセントやイントネーションも

かなり癖があるので聞き取りづらい。

 

幸い担当の先生やクラスメートには恵まれていて

かろうじて通っているような状態だ。

 

言い訳に聞こえるとは思うが、

私の英語が上達しない理由を敢えて書いてみる。

 

今、私はオーストラリアにいるものの、

私の置かれている環境が

英語を話す必要性がなかったり

英語でコミュニケーションを取りたい存在が

ぶっちゃけいないからだと思っている。

 

英語が得意でないということもあるので

なんとなくコミュニケーションが疲れてしまい

ついつい避けがちになってしまっている…。

 

話は少し逸れるが

私は今までの人生で

人よりもちょっとだけ多く言語を習得している。

 

小学校から高校までは韓国語、

そして大学から現在までは中国語、

そして、さらに今は英語の壁が私にやってきている。

 

そんなこともあり

改めて、語学習得について重要なことは何か?

自分の考えをまとめておきたいと思う。

 

その前に

私の中国語習得までの背景と道のりを

少し触れておきたい。

 

私は中国で7年ほど勤めていて

旦那とは中国で知り合った。

 

彼は元々は中国国籍だったのだが、

大学の頃にオーストラリア国籍に変更していた。

そして私たちが結婚したと同時に

オーストラリアでの仕事が決まり

私は中国での仕事を辞め

オーストラリアへと移動することになった。

 

そんなこともあり、

私は正直、オーストラリアには

なんの興味も関心も持っていなかった。

 

そんな私と中国とのご縁をさかのぼると

大学の頃、第二外国語として

中国語を始めたことがきっかけだった。

 

その頃の私と言えば、

今の英語のレベルぐらいに

かなりの落ちこぼれだった。

 

発音もクラスメートはみんな上手にできるのに

私の順番になると変な発音いつも笑われる。

そんなとても低いレベルだった。

 

私が中国語を選んだ理由は

漢字が好きだったことぐらいだったが

後に、中国という多民族国家に興味を持つようになった。

そんなことから、

語学研修や旅行で何度か訪れた。

 

旅行などを通して

人と直接コミュニケーションをしながら

国と国の価値観が

180度違うことに私はとても驚いた。

 

そんなカルチャーショックが

当時の私にはとても魅力的に感じた。

それから中国をもっと知りたいと

さらに興味を抱くようになった。

 

そんなこともあり、

私は大学を卒業したあとすぐに

中国で日本語講師の仕事を得た。

 

また、30歳から約7年ほど

これまたご縁で、中国で就職した。

後に、その勤め先で

日本語講師関連の仕事を任されるようになった。

 

私が勤めていた中国での職場は

ほぼ日本語だったし

当然、中国にいたものの

私の中国語は伸び悩んでいた。

 

しかし、旦那と知り合ってから

(と言うのも確かにそうなのだが…)

正直に言うと、旦那の前に知り合った

中国人の彼の存在ができてから

中国語は飛躍的に伸びたように思う。

 

当時のことを振り返ってみると

中国語の基礎という種は

大学で多少もらったわけなのだが

それは長い間、本当に長い間

ずっとくすぶり続けていたように思う。

 

その状況から一変したのは私の場合、

「この人ともっとコミュニケーションを取りたい!」

そう強く思える存在だった。

 

相手ともっともっと対話をしたい!

そんなエネルギーが加速され、

やっと私の中国語の種が開花した感じがある。

 

それに対して、

今のオーストラリアでの環境では

学校教育でもらった種がほんの少し。

それと今のところ

英語でコミュニケーションを取りたいと言う存在や

どうしても話さないとならないという

切羽詰まった状況はない。

 

そう、開花を促進するための

私の内なるエネルギーが

枯渇している状態なのだ。

 

私たち夫婦の間に子供がいなかった期間は

何か困ったことがあれば

旦那がすぐに英語で対応してくれていたし

私はずっとそれに甘えてばかりいて

自分が話す必要性が特にないまま過ごしていた。

 

しかし、子供ができてから

私の状況は急に変化してきたように思う。

 

子供を生んでからというもの、

色んな大きな変化が私の体と心で起こり

産後うつのような状態にも陥った。

産後うつはとても恐ろしく

母語である日本語ですら

なかなか表現できないような

とても悲観的な気持ちに

どっぷり呑み込まれてしまい

そこからなかなか抜け出せなくなる。

 

旦那とは普段、中国語で話しているが

外国語での表現は

やはり母語とはニュアンスが違う。

 

それに加え男女の思考の違いなどもあって

なかなかコミュニケーションがうまくできない。

 

出産した時の病院にいた時や、

今週、子供が熱を出した時に病院に行った時も

今までのように旦那を介してそれを通訳してもらうと

彼の主観や解釈が入り混じってしまって

訳されてるような感じもあり、

何かとても大事なことがうまく伝わっていない

どこか他人事のような感じの伝え方に

しばしばいらだって悪循環に陥っていた。

 

そんな「自分自身でダイレクトに表現できない苦しみ」を

私は今、ずっと感じている。

 

そうこう書いているうちに

私の内側に秘めているエネルギーというのは

喜怒哀楽も含めた感情を

自分自身の表現で語り合ったり

言葉にならない想いにも

しっかりと耳を傾けてくれたりする存在との対話から

自己探求に向かうための対話であることに気づいた。

 

語学習得はもちろん

どんな道を選んだとしても

その道は長くずっと続いていく。

 

だからこそ、

私たちひとりひとりの

内に秘められた

根底から湧き出るエネルギーを見出し

それをうまく活用して循環させる。

 

これが私の経験上からくる

語学習得のために必要な

とても重要なOSだと思う。

 

当たり前すぎて見えなかったようだったが

私のとても大切なOSとは

心が躍動するような

「自己対話」であり「自己探求」だった。